掛け値の無い世界

昔のまま

地球の長い時間を知っている海岸と
人を知らない海
遥か沖で独り漂う眺める景色は
その昔海の底だった緑に包まれた珊瑚の山と
果てしない水平線と雲
サイクロンのような横軸の波の芯の水壁が、
美しい姿を鏡のように魅せる
絡み合う水の分子が砕け
波の雨が一面を包み
霧散する海の粒が水面をたたく音
この世でもっとも神秘的で
不思議な世界の中にいる
太陽と海に祈り、無地に泳いで戻れるようただ願うしか無い
この地球の掛け値の無い,嘘の無い場所が
人には必要なのだ
命の深さをこの青い海に見つけて
本年も展示をはじめ、みなさまに感謝いたします。
また来年はパラオ〜フィジーと旅へ向かいます。