アキオさん
パラオに子供のキャンプとホームステーを数日体験した
お互い手紙は25年も交換してないが
いきなり、昔の手紙を持ち
タクシーに乗ると
その家は地元でも有名な家族で知り合いだというドライバー
びっくりして
連れて行ってもらうと
玄関にいたのはグアムから前の席に乗ってきた女の人
なんだ
ユニスか〜
9歳の彼女の写真を1枚だけ持っていたが
まさか
今は政府の仕事についているという
玄関が開くと
大きな体のアキオさんが出てきた
驚く様子もなく
普通に笑顔で
今きたのか?
入りなさい〜おいでおいで
と
奥さんのあけみママもいた
名前は日本人だが、若者数万人が玉砕したペリリュー島の出身
時を超え
全く驚かないオヤジさんに
不思議な感じがした
ご飯食べたか?
今なご飯と伊勢海老しかないが
食べなさい
サラダがなくてごめんね
お父さんたちは元気かい?
おじいさんは?
と昔のままのアキオさん
そんな彼が2001年に急逝した
そのことがわかり
電話をしたのが、新たな始まり
逢いにいけばよかった
と後悔の涙
命は儚いです
そして
アキオさんの墓前で
命がけで海を泳いで写真を撮りますと
誓った
14歳に初めて会い
お宅に数日泊まった縁
まさかこんな形で
人生に溶け合うとは不思議です
それ以来
あれ以来
波の中をおよぐ人になった
アキオさんありがとう。