子供の頃、水中の岩から岩へ動き
2本の網で魚を生け捕ることに夢中だった

食べたり、飼うために酸素の電池で動くポンプを入れる
ビニール袋のついた持ち手のあるビニール
に海水を帰り際に入れ替え
渡船で無人島から戻り
20分くらい歩いて
電車とバスで下関の壇ノ浦の田舎へ帰った

そもそもが作りが華奢で傾いたり紐が切れたり

疲れて居眠りをし電車で
こぼしたり

途中で魚が死んだり

海とは不思議と
何十年もその付き合い方は変わっても
ご縁がある

あの浮遊感と
心地よさと
怖さ

一歩間違えたら
流されたり、溺れたり
死ぬことを子供の頃から気にしていた

やがて
あえて死ぬギリギリに
本物があると感じ

海を征服する
酸素ボンベを捨てて
機材を脱いで

裸で海へ行くわけだが

そうすると
今まで知らなかったこと
水の感覚や水中での動き方など

肌で感じる水や
流れに乗り
流れを避け

瞬時にまたは間を受けて
変幻自在に動く必要が
生きるために必要になり

同時に並行して
海の儚さと本物の怖さを知っていった

全てを捨てていく

思いや
人間様の勝手な押し付けや
まがまがしい計算や考えを持ち込んではいけない

自然とゴミを拾い、胸を合わせていく

海ってそんなところだ

ネット社会や電子レンジのチンのおかしな
人間界、記憶がなくなる腐った政治家

海へこい

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