愛宕山へ
昨夜かねてから天狗の太郎坊さん住まう
京都の西、愛宕山へ行くつもりだったが
大雨の予報に流され比叡山に行く事にした
宿から時間ギリギリのバス停へ
何を思ったか
駅の反対側に走り
戻るも乗れず
なにげなく
バス停を徘徊すると
仙人のような胸迄あるヒゲの方がいらした
もしやと思いお尋ねすると
愛宕山へいくと言う
仙人がいるのも不思議で
こっちに来い!
と「仕組まれた」な
思わずひっそりとにやけた
ガラガラのバスに揺られる事50分
緑に包まれた不思議な場所に着いた
古い時代
おそらくは781年 和気清麻呂(わけのきよまろ)と慶俊僧都(けいしゅんぞうず)が
山城の阿多古神社を山頂に移したのがはじまり
天台、真言の修験者達が自然に集まり
火防ぎや天狗信仰とあいまり
民間習俗の中に広まった
日本中のプロ,アマの人々の
純粋な信仰が染み込んだ山道
頂上迄50丁目という石塔があり
当時は各町目ごとに茶店があったというから
ぜひ1つでも再現してほしいものだ
今では石垣だけが残る
寂しげな道だが
当時の参拝者の人々の足音が聞こえそうな
不思議な空気が漂っていた
大雨の中、山頂にある愛宕神社を目指す
ここは全国の天狗の親分 愛宕太郎坊さんの住まう山
霊験深い聖域である
あまたの人々の足跡を知る山道へ