濁る水

日本の波は優しげ
青透明な南太平洋の波とは奥行きが違う

祈りの社が特殊な場所に配置されている
日本の海岸線
しかし地球を破壊するのは人間だけ

自然災害は人間の見方で
そもそも地球は生きる有機体だと気付いた
ジェームスラ ブロック博士

イルカや鯨には感情や知性があると気付いた
ライアルワトソンやジュンリリー

ネイティブアメリカンの教え

1993年ごろから彼らの本をバックにしのばせ
オーストラリアの風のどん吹きのパースの海岸や
バリ島の山の中で
読んでは、ふに落ちた

例えば本牧も東京も、数億年の時間がかけて作られた芸術的自然美と生物の多様性
そこに暮らす人々や漁師を追いやり埋め立てしまった

不条理にも関西電力が行ってきた上関原発の候補地では、反対派の宮司と賛成派の宮司まで入れ替え、
村や漁師の長に金をばらまいた
村人も家族も仲違い。
祝島はそれでも約98%近くが反対していると現地で聞いた
パタゴニアや様々な企業の目も届いている

戦後の人間様優先で神社をも動かし、海を墓にして埋め立てた
経済優先と政治家や企業の銭儲けの、なんの責任も完成もない宇宙の愚行
の姿が今の日本の都会だ

外国人が来ても日本らしさはない
ビルの隙間で見る料理や、建物や茶室や庭園
の箱庭で感じる
日本に来てスカイツリーに行ってもね

いつかこんな景色も見れない海に
このままでなる

日本中が四角いコンクリートで要塞化するか
砂浜はペットボトルで埋め尽くされ

降りれる、泳げる
海岸が消えて行く日もやがて来るのだろうか?

100年後の人が
砂浜?ってなんだ?

100年前の日本の写真を見て
驚き、悲しい気持ちにならないように

記録として残しているのか?
世界の海もこの20年で日々濁ってきている

海の水はあっちからこっちに
移動するだけ
自分の場所だけ綺麗になっても
他所に気だけ

放射能もゴミも工業用水も化学薬品や洗剤も
全部海にただよっている

コップの水と同じく限界がある
ただいまは広いだけの海や川

浄化力はあるとはいえ
そのバランスを過剰に超えている

心が濁らないように
目が濁らないように

正心と正義を自分で隠さないこと
ふに落ちた時間にするだけ

うみで1個でも自分を欺瞞すれば海岸には戻れない

コンクリートの海岸になったら、どんな泳げても上がることはできない
自業自得にならないように、地球は痛んできているが

海はいつでも優しげにそこにある

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