物質と魂

自刃された場に着くと
ここに呼ばれてきたんだという感じがした

朝全く予定もなく新潟から、高速を使わず山の中を走ると
ふと記憶の中で古武術の流派の祖の伊勢守さんが
仕え、武田に滅ぼされ他長野さんを思い出した

コップを洗い、お水を変えしばらく
祈り話しかけた

胸を合わせよ

自刃はなんともないが
その際に起きた出来事のことを伝えてこられた気がして
なんだか涙が溢れた

森を出ても見送っている感じがして
振り向いてお辞儀をした

しばらく、緑の道を行くと
ふと稲荷神社と別な供養碑が
代々神仏を尊んでいた長野業尚さん一族

ここは独特で
祈ると風が急に吹いて「しで」が動いた

誰もいない山城で

またこなくては
おにぎりと、ぼた餅を

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