果たし合い
同じ時間を生きている
のだろうが
見知らぬ世界へ自から旅へ出れば
まったく予期せぬ景色に
突然ぽつんと投げ込まれた小石だと知り
謙虚になる
命がそこにかかれば
なおさら
見えない事象を読む力を総動員
日本では修験道でも
禅にしろ
庭にしろ
仏教にしろ
神社にしても
不思議なある領域を感じ
そこに独特な畏敬の心があると知る
手段が様々ある
世界でこんなにも、様々な方法で
自己と地球や宇宙を見つめる道がある国はそうはない
ほんとうに遠い島
飛行機がなければ
生きている間には来れなかった未知の世界
テーマパークでも電気仕掛けのねずみの国でもない
太古のままの水と珊瑚礁に生きる生き物だけの世界
余計な物も
余分な物も
ない完全なる天然の自然の世界に
そっとよりそい生きる人々がいる
その場を穢さず
壊さずに
人間の都合だけの防波堤もなにもない海は生きている
一人この轟音と光と闇で
すべては浄化され
ふつふつと生きる元気と生きた甲斐を知る
都会のビルの隙間や
人工の公園や海岸では
知らないままでいた自分が怖くなった
同じ時間生きているが
抜け殻からぬけた訳で
本当の自分ではなかったな
なんて
1枚の写真は時を越えながら
教えてくれる
動画は電気もスクリーンも機械もいるが
写真はいつだって電気もいらずに自由に見れる
映像は2年間で一切辞めた
やはりこの場だからこそ
海や地球をダラダラ撮るのではなく
1枚の瞬間に心を込めて写すのがいい
こんな果たし合いのような
嘘もズレのない世界がたまらなく好きだ