五常
今日 鎌倉時代の鬼の木彫、古根来のお盆
那智滝の青岸渡寺と那智大社が同じだった時代の舟形漆箔光背台座が届いた
腕が欠損しているが、なんとも言えない雰囲気と大胆で繊細な彫り、骨董主の方がいうように朱の色と下地の白い胡粉の
跡がある。木の目も詰まったヒノキ材
天燈鬼とのことですが
僕は腕の上がり具合を見ると左手には思い燈篭ではなく
長い槍のような棒を持ち
右手はくの字で、数珠か何かを持っていたのかも
数百年前のお姿を想像します
腕をいずれ作ろうかと思います
古根来のお盆は室町時代〜鎌倉時代
根来の忍が作ったかもしれない
台座は文覚さんも修行した那智滝のもので
ここには如意輪観音さんがいらしたそうです
ここにいた観音様は今どこにおられるのだろう?
ゆっくり探します。
裏には慶長6年(1601年)中夏日 京都三篠住人 仏師 関 忠太 作とある
今から421年前で
修験道の聖地
信長に焼かれ
1590年に秀吉が再建したそうだ
ですから再建された後の
京都の行者か真司さんに
寄進された何かで、高さ42センチの小さな台である
文覚さんが那智滝で修行したのは1152 年頃だからその後のものになる
いずれにしても
数百年前の神仏がともに仲良く
日本に結界を張っていた時間を見て聞いていると思うと
ずっと見てしまう
ふと道教の教えが
5常
1 仁 慈しみと、思いやり心、利己的な欲を捨てる
2 義 道理と人の行うべき自然な道 やるべきことをやる
3 礼 礼儀をわきまえる
4 智 道理をよく知り得ている人、知識の豊か
5 信 人を信じ、友情に熱い、言葉をたがえず 約束を守り
江戸時代は日本でも寺子屋で
孔子の像を飾り
人生の本質を悟らせる2500年前の体験談と言葉
中国の素晴らしい道教の大切さを胸で感じた日本人がいた時代
仙人が住む
仙郷思想、桃源郷の物語
海や山は今でも仙郷だと思う
美しい心地よい場所が旅へ行けばいつか見つかるわけだ