足写った

生涯忘れない時間に生きている

美しい時間とは?

未知の世界
「え」も言えぬ胸の辺りから涌き上がる幸せ感

アドレナリンが体内を循環

怖い事

ひと掻き間違えたら死

どんなにがんばり
水中で回転しても
足が写る
事もある

ここはクック諸島

どこですか?

タヒチの横で
ニュージーランド経由で2日かかります

僕も知りませんでした

馬鹿なコンピュータのおかげですよ
グーグルアースの衛星写真で決めました

いわゆる鳥瞰図ではないですが

島とつながる珊瑚のリング

白い波
を探して

でも行ってみて
波に一番近いよさそうな宿を予約したら
そこはヘルメットをして石鯛を釣るようなごつごつの尖った荒磯でした!

怖い!
やったな〜・・・・

衛星写真だとわからなかった
磯!じゃないか!
海にどこから入り,あがるのか?

出口が見えないとはこの事

サーファーに飛行機でも町でも一人もあってないから
駄目か。
13年あてもない波の旅で
初の外しか!

と海を眺めるために歩くと
いきなり足を,靴も切れそうな鋭利な岩肌で
ビーサンがぐりっとそりかえり
やっぱり足を切った

すると
釣りのおやじが一人来た

こんにちは
ここ泳げますか?

「泳ぐ?」

サーファーいますか?ここ?

「お〜たまにいるぞ!」


しょうがなく
バイクか車を借りて波を島中を探す事に決めた。
波を見つけないと落ち着かない

宿の人にレンタル屋を教えてもらい
電話をすると
明日の朝迎えにくると言う


早朝あんちゃんがきた
5分程で海沿いのほっ建て小屋に
う〜ん
バイクもいいかな?と感じ?
バイク貸してもらえる?

「免許は?」

あるよ

日本の免許をだすが

「うわ〜初めて見た何語なの?
笑 これじゃ僕たち読めないな〜」

「英語のない?」

ないんだよ〜

「ま〜警察で免許取ってください
今回は特別に貸しますよ」

「警察で免許?」

「そう,行けばわかります。島の免許がないと
それがないと貸せないんです。」

まったく予想しない展開

このまま行かずに
乗っちまうか〜?とも
思ったが
もしも捕まるとめんどうだから

翌日
雨の警察へ借りたバイクで行くこと20分(無免許になるが)
バイクがないとこれなかった奇跡

そして事務所に免許を出すと
「あ〜何これ?字が読めないわ〜
英語のないですか?」

南洋のゆるい空気と
アロハシャツの太った,男女の警官?だから
なんとか大丈夫だろうな〜

と交渉するが
意外にも英語,英語の一点張り

フィジーなら絶対いけたが
ここは厳しい感じで引きかえす

改めて翌日チャレンジ
結局ipadで期限や免許の種類を自分で打ち込んだ画面を
宿のコピー機でコピーし
持参すると

あっさり笑顔で
パーフェクト!

嘘?

「25ドル払い 表へ行ってテスト受けて」
テスト?

建物の雨で濡れた路地に赤いパイロンが一列に10個
警官が一人採点表をもち

「はい」

「あなたのバイクは?」

バイクこれ

「では40kmでジグザグ
で回転して
白線でブレーキしてください」


もう一度言って

いきなりやるの?

「そうです」

まづい!
バイク乗ったのはもう30年前だ
こけたら終わりだ!
 
カーブで足を着きそうになりながら
濡れた路面をジグザグに40km以上で走る

本当に
こけるかと思った

停止線から
若い蛭子さんのような警官の目を見ると怒っている!

「危ないよ〜40km
以下ですよ!」

怒られた

ごめん!
英語わからなかった

なんだよ又か〜
もう一度
なんとか走り
停止線から見ると

今度はうなずき「パーフェクト!」と親指を立てている

?笑

いいのこれで?

「はい」

「これであなたはここラロトンガ島で
車もバイクも乗れます。」

という訳でバイクの免許は30分で終わり
晴れてドライバーに

そのおかげで
島中を巡り波を探すが

波がない
もしあっても1kmも沖で遠すぎるのと
サーファーが誰もいない!

1時間はしりほぼ島を1周し、なんとなくもときた道を戻ると
3台のレンタルバイクを海辺の林にみつけた

おや?こんなところにバイクが
もしや?

目を凝らすと遥か沖にサーファーがいた!
やったな〜
嬉しいな〜
いるじゃないか!〜
君たちを俺は探していた!


えらい遠い!
沖迄300~400m泳いだリーフのエッジがここ

今迄で一番おそろしく
早い波だった
沖に出る瞬間のドロップオフの濃紺の場で
ダウンカレントに引きずり込まれ
体が縦になる奇跡!

数日かよい
ポイントがあまりに浅く
満潮の前後30分しか入れない事を知る

たまたま満潮が昼間だったが
3週間の滞在で後半はもう夕方から19時で入れず
毎日雨の日も,バイクでウエットを着たまま
ここまで片道30~40分かけ通った思い出の地

天は偶然で助けてくれた訳です

本当にマンガのような話し


足が写った・・・

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