酔うこと

よくこんな事を聞かれる

今ままでで
一番奇麗な海はどこですか?

なんて答えてるだろ?

人里離れた南太平洋かな?

とおもいきや
冬の日本も素晴らしく美しい日が数日ある
でもとてつもなく寒い
寒いから分厚いウェットを着ると
海を感じない上
浮力が増し、沈みにくく波を逃げにくいから
こうした南の海の中とは感覚が違う

水中メガネ
足ヒレ
薄い短パンのようなウェット
 

防水カメラを片手で沖迄泳ぐ

最低限の道具でやりとりすると決めた海とは
感覚も怖さもまったく別次元だ

良いとか
悪いではなく

感覚的にぐっとこない
感覚をあそこまで研ぎすませられない

見えない水圧で海底に押され
肺の空気が出そうになる
轟音と青い暗黒の世界

なかなか見れない場に
見渡す限り地球人のいない、穢れない波の下
立ち会っている自分に独り酔う

いや
飛行機と船で
昨日迄生きた振りをしていた東京の自分
が嘘の様だ

これぞ
生きてるぜ!
ってことです。

ま〜
こんな事が
好きなんです

Back to list

ページの先頭へ戻る