水口2

人間の手により心をこめ作られた1体の座像である
いつの日からか、ここに魂や仏が入る
歳月分の祈り続けてきた人々の念も入る


何かはよくわからないが
何かを感じる

その何かは
海をわたる風かもしれない
迷いながら探すろうそくのともしびの、ような光明かもしれない
雨音の匂いかもしれない

そんな理屈を越えた部分に
数字や科学のおよべない部分に
その何かが存在している

神仏はひとつのモニュメントであり、偶像かもしれない
しかしやはりそこにいてくださり、ここで出会うと
ただならぬ空気が存在している

思いのままそこに行く事
必ず何かや誰かが、あなたを待っている

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