海の話し
同じ時間はない
地球ができて何十億年か知らないが
一瞬たりとも
色も形も音も同じものはない
太陽の光がなければ
生命も地球も生きてはいけない
全ては闇にかえす
人間はすべての
ものは色を持たず。反射で見えているが
唯一水だけは光を透過させつつ
光の粒子を水野隙間に閉じ込めることができる
塩分ももしかしたら
屈折に作用しているのやら
闇の中から始まった宇宙
千利休がワビサビの追求の途上
黒茶碗や茶室を2畳にし
すべての余分を視覚から見えなくした訳を
もし会えたら聞いてみたい
静寂の闇に精神をゆっくりと
丁寧に重ねていく
茶を立てる音さえ
違った音や感覚となり
伝わる
水平線を見ている
はるか彼方を見ている