笑わないとな


子供の頃
山口の田舎や真鶴の澄んだ海が好きだった

魚が生まれた場所にたくさんいた
水槽と呼ぶ海や川とは閉ざされた
狭い箱で一生を終える
一生と言っても、モータやヒーターの故障
買う側の未熟な水槽環境や掃除

そもそも海で薬をまかれ
狭い袋で送られ、急に食べ物もかわる環境の
ストレスで死んだり、殺したり

でも子供の頃は
そんな命のことは考えず
ひたすら本で勉強し、熱帯魚屋の店主に騙され
水槽に好みの魚を集めることだけ考えていた
愚か者

魚がいなかったら
海に行っていたのだろうか?

網と水中眼メガネで水中の岩から岩へ移動し
やがて網は2つないと捕まえられず
1つは茶色1つは透明で池袋の山本観賞魚さんで買った

たまに磯には貝を取る
鉄のはがしが落ちていて
やった!と
紺色の海水パンツの腰に突っ込んだ

海に始まりは皆さんそれぞれにあるでしょう

おじいさんや両親につれていってもらったことでしょう

子供が海に行くには最初はガイドがいる

そのガイドはどの位海や魚を知っていて
山や雪のこと
道具のことを知っているか

で命に関わる

シュノーケルは今も使わない
波の中では波が常にかぶるから
水が残り事故になりやすい

あとマスピースで歯を痛める

だから先祖帰りで
今も水中眼鏡だけで泳ぐ

もっと真面目に閉塞潜水の訓練を
すればいいのでしょうが

波は一瞬
巻かれたらそりゃきつい
海外の波はそれはそれは、圧倒的な水の量だ
とはいえタヒチのチョーポーという場やパイプラインにはもういきません

泳力の限界を遥かに超えた場は
事故になる

死ぬのは構わないが
準備や選択ミスで三途の川を泳ぐのは
腑に落ちない

いきなりハワイで溺れたのもよかった

あれ以上見事な溺れっぷりはない。
かつてない経験で後にも先にも
ナンバー1の溺れ方

あれで人間の溺死するメカニズムが
よくわかった

とどのつまり
溺れさせるきっかけは、大波だが
原因は自分にある

心の動揺と冷静さを失う
肉体的は筋力の弱さと、首や指先の使いかた
関節?流れです

死にそうだった
もうどん詰まりの箱に閉じ込められ

泳げず、息も吸えず、胸がゾワザワ恐怖で溢れる
その止め方がわからなかった

時間がかかるほど
最悪なシナリオへ行った

準備を怠らない
覚悟を決める
おれない心を押すのは自分
中途半端な蹴りはしない

思い切りやらないと
体がついてこないと知る

数十秒後には水中で巻かれながら
口を押さえ、片手にはカメラ
なんていい経験してるんだ俺
最高だ!

溺れたくても
わざとやっても木樋が閉まるほど
溺れられないな〜

いい経験だ〜

水中で笑った

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