神妙 写
アクリルの小作品
テーブルや棚やデスクに
1つもよし,3つもよし
これだけ複数揃え
好きな順番と飾り方で
自由に海を作るのもよし
これは職人さんが
手磨きな為
もうやりたくない!
と笑った逸品
笑いの種類が違うのは
僕にもわかる
印画紙
裏張りの紙
アクリルをピッチリカットして
アクリルの分厚い板を手で鏡面仕上げに
根気と塩梅で磨き続ける
正直
大きな作品の方が簡単に思えます
とまた違う種類の笑顔
お願いするしかありません!
写真はフリーア美術館の
北斎の肉質画の雷神
凄い魔力で、霊力が宿る
生きている感じがします
墨田区で生まれ
六歳から絵を描き
修行を重ね
版元との依頼や打ち合わせを重ね
増産できる浮世絵を離れた晩年
1874年 「画狂老人卍」
80を過ぎ
自然や龍や獅子を描く
73歳にして、悄々(しょうしょう=ようやく)禽獣虫魚の骨格
草木の出生を悟り得たり
故に80歳にしては、ますます進み
90歳にしてなお其の奥義を極め
一百歳にして正の神妙にならん
百有十歳にしては、一点一画ににして生きるが如くあらん
願わくば長寿の君子、予が我が言の妄(みだり)ならざるを見たまうべし。
そして100を迎えられず
90歳でこの世を去った北斎さん
まさか作品がアメリカに行くとは
皮肉なことにコレクターによりアメリカに渡り
東京大空襲や戦災を
免れた訳です
写真はいわば浮世絵か
原画をきっちり描けないといけません
其のさきはにがあるやら
写真を描くのか?
カメラを捨てないと
観えない神妙な領域が
あるんだろうか?