都会人の使い捨て×お願いの置き去り×出雲

数日間いろいろを探した

雨なのか?
どこに泊まる?
撮れるのか?
夕日は出るのか?

そもそも出雲は波があるのか?
どこに入るか?

今回はロケハンでもいいのだが

可能であれば撮れたらいいな

手探りが欲しかった
行動あるのみ

問題は決められた日数と自然状況

どこに入るのか、で全ては決まる

焦らず自然に任せること

謎だらけの毎秒
宇宙の法則に従うしかない人間

ドキュメンタリー
山陰の港もどこも魚網、コンクリートの防波堤で船との緩衝材で使う
発砲スチロール、プラスチックブイ、イカ釣りの電球、ふねに塗る錆止め材のペンキ缶や筆
お決まりの、日韓仲良くペットボトルの山
入り組んだ海岸線と、緻密で複雑な防波堤デザイナーの仕事のおかげで

自然と人工物がせめぎ合う
不自然な現代風景

中でも劣化したスチロールの、数億の粒々は正直拾えない

局部的には無意味ながら

気持ちの問題

恒例になった
まづは撮らせていただく海岸の
ゴミ拾いに1時間

しかし正直拾いきれない

トラックがいる
どこに捨てる?
意味がない?
ここだけ、ちょこっと綺麗にしてもね

頭をよぎる雑念の石油的脳内

竹竿と発砲スチロールの、網の目印にするブイや
テトラポットに挟まるは、太いロープはからみ合いながら
テトラポットと美の共演やら

海岸は見慣れたせいか
ゴミも海岸とセットのように
自然に溶け合う現代アート

地元の方に聞く

もうどうでもよくなった
慣れた
拾いきれん
誰も拾わん
独りで拾うと周りから変な目で見られる
今更なんやね〜

考えてもいなかった
漁が忙しい
などなど

都会人間には見えない事実

行政が廃棄に金がかかる理由で
ゴミを集めたがらないのも大問題らしい

子供の頃から見ていると
一部だと思いたいが
漁師はよく
タバコを海へポイ

日本もフィジーも目の前から
消えてなくなる感じだから
ポイ

水に流す

有刺鉄線と監視カメラの中にある放射能施設の冷却水
を海に流す
ただここからあっちに行くだけ

魚や海亀や鯨が飲み込んで死ぬ
やがて人もそれを食べる

正直、網ですくえず、顕微鏡のいる
マイクロプラスチックなんか
よくわからない物より

目に見えるものを拾うこと

無理な話だが
本当は作り売り付けないこと

人間界の生活や、安価なすぐ壊れる物、持続して使えない物
作り続ける企業が変わらないと
受け身の我々はどうしようもない

宇宙を汚染しているのは人間
環境問題のなかった神様の時代から変わったことだらけの地球

神様の地にお願いばかり置いていく
のと同じこと

「もうわしらは聞き飽きた」

都合よく生きてしまった
電子レンジのような俺たち

電気の循環モーターのいらない
地球という水槽にいるだけなのだから

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