怖さの種類

昨年秋、神在祭のご縁をいただき
出雲の神の波の裏へ

来るまでは、まさか日本海の海で撮れるとも
撮ろうとも頭になかったが

どうしても気になりご縁を辿り

出雲教、出雲大社、日御碕神社、美保神社、日御碕の海へ
御神酒(地元の作り酒屋、出雲富士)をご奉納させていただき。

事代主さんの本拠地、美保神社では宮司さん方が
拝殿でご祈祷までしてくださった。

「どうぞご祈祷のご希望を」

「国家安泰」

出雲北島家の血を引く、地元の語りべ
中筋さんにご再会

さすが代々語り部の
なんとか撮らせて下げたいな〜
と、出雲を愛する経験と思いの乗ったストレートな語り口
は、その場のみなを毎度暖かに溶けこませる

単刀直入!
「日御碕で撮られてください。」

「出雲はそもそも伊勢神宮が朝日の信仰で
日御碕は鳥居も向き合って流ように夕日神事の場です
もしくはその近くの無人島へ、船は手配します。」

山中鹿之介や後醍醐天皇が島流しにあった隠岐島でと
海の壮大な旅の話しに胸が躍った

西の風の波はあっても砂浜で、どこも白濁
鬼の洗濯岩のような磯は浅すぎて撮れず

結局は
太陽を水から押すのだから
気の良い(多分昔の祈り場?)の
水がかき混ざる日御碕の磯に飛び込んだ

怖いのはいつも同じ
怖さの種類がまた違う

磯は帰れなくなる
あまり深いとうまく撮れない
地形や太陽や風の方角の勉強から

いろいろな種類の怖さを克服し
怖さを忘れず
怖さを忘れる

宇宙の怖さを知れば
何が正しく
何がおかしいいか
胸でわかる

腑に落ちる生き方を
していた古来の人々へ感謝

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