海底を蹴り
独りではるか沖へ泳ぎ出せば
もう覚悟を決めるしかない
どうあがいても
どんな言葉もいらない
極地
戻れない可能性の中
戻れるようにする
そこに人間の正直さと
国土や海への謙虚さ
魚や珊瑚への謙虚さが
自然発生する
口先でない
嘘もない
かけねもない
ありのまま
の海と一つに溶け合う時間が
正しい場所へ自らを向けていく
誰もいない場で
気持ちを押し続け
海に礼儀と尽くす
なんて
来たところで
ここにこなけりゃ知らないままでいた
波のした
恐るべし
あまりの速い波に
足ひれが写ってしまった
クック諸島の沖
300m
世界一速い波
もう行きたくない
が
又いくんだろうな