師匠たち

カメラはなんでも同じだ
写真機に撮られるなよ!

写真の師匠柏原誠に言われた言葉が
染み付いて抜けなくなった

ユージンスミスが日本に撮影に来ると
フォードの宣伝やら日本中を周り
その現像を全て任されいた

いいオヤジだったな〜

よく語っていた。

ユージンは、サイパン、沖縄の戦場から
大怪我をしニューヨークに戻り
しばらくは撮影ができなかった

セントラルパークを歩く子供の後ろ姿を記憶にとめ

ドキュメンタリーな人を写していく
戦場で多くの写真が軍の検閲を受け捨てられ
ドキュメンタリーを写し
世界に現状を伝えるつもりが

会社組織の写真やになっていく

結局は
ドキュメンタリーに戻り
誰もが見たがらない現実
チッソの引き起こした水銀中毒
水俣病を写していく

写真機が人生を還ることがある
1枚の写真が自分を変え
人生に大きな意味を焼き付けていく

きっと同じなののは
命をかけてその場にいったこと
そこに優しく入り込み、潜り込み
失礼のないように気を使い押す。

パパラッチにならにように
宴席でお皿が回ってきたら
一つだけ取り次へ回すようなもの

今やお神輿も天皇陛下もスマフォで写す世界

それはさておき人間は一度
便利になれると、どんどん更なる楽を商品化し
売り付けては、また作り

車もいい例だが、あれだけ前回、最高傑作と広告を打ちながら
数年後、また最高だと売り付ける

いい触媒を作れば
いいのに
新しいものを作り、ハイブリッドを作れば環境に良いなんて
嘘はやめてくれ

再生紙が聞こえは良いが
塩素を山ほど使い白くして造る現実

今やオゾンホールも自然に復活!
科学なんていい加減なものだ

数年ごとに新機能をチョイ出しする写真機は嘘をつくが
1枚写真は嘘をつけない、はずだっフィルムの時代

今では写真屋が後で加工して嘘をつく

その嘘を見抜けない

頼山陽の書は中国かぶれで中国臭いが
庭や武道、建築や美的センスを磨いていた
利久や遠州など茶人の字には
豊さと、自然美があると行っていた魯山人


生前、写真集に文章を書いてくださった
池内紀先生
1度見たら忘れるばかな映像慣れした我々は
1枚の写真を読む訓練をしないといけないと
書いてくださった

今度海外の展示や
写真集をつくるときに
文章が費用なら書いてあげますからね

と約束したまま
先生の出番にふさわしい展示ができなかった事が
悔やまれます

青い波の裏側の写真を通じ
あの世まで染み込んだご縁と人生を左右する言葉は
1枚の写真のようでした

波の裏へ独り
向かった結果のギフトです

ありがとうございました。

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