このところ,高野山の宿坊は
まるでどこかのホテルのようなしつらえに
鍵を渡され部屋に入ると,テレビまである。
これでは正直、都会のホテルのようで
雰囲気がない。

しかしながらここ無量光院は昔のままだ
俗世界から、歩きもせずに苦労なくきた我々へ
歩くと床がきしむ、薄暗い廊下回廊をぬけ
古い襖絵の先に,畳の部屋がある
ここは明朗に護摩焚き(案件1件)一律500円だが

よその宿坊では,ホテルマンなみの若い僧侶が
丁寧に護摩木の値段を説明する
この小さいのが500円で大きいのは2000円,5000円からですが
よろしければ如何が?ですか

まるで食事のあとのデザートを進めるような高級レストランの店員

笑いながら
ちょっと待ってよ〜

質問ですが
これはその、大きさによっておまじない(失礼)の効力が
違う訳ですか?

・・・・・いえいえ
それはま〜
なんていうか
価格の差はありありませんけど

大きいとその,半年とか
1年とかこちらでご祈祷します訳です

効能は同じだけど
継続性があるわけですね?

ま〜
そうですね〜・・・・

宿坊も経営なのでしかたないですが
いわゆるこれは
戒名料金や、お布施もふくめ
曖昧な空間を金が行き来する
例の不可思議な空間のはなし。

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