京都で

京都サンエムカラーの松井会長のご自慢の作品ギャラリー。
源氏絵巻や親鸞上人の直筆の文の復刻など、美術印刷に関しての技術と研究心はすごく。
宮内庁の書や仏教界の書画など、おそらく日本でここまでの技術を持った方々はそうおられないでしょう。
1刷りは水性のカリードインクという特殊なインクで東京で刷り上げました。
実は1刷りは世に200冊しかありません。難しすぎこれしか出来ませんでした。
印刷は写真とは、全く違う紙やインクなため、青の色出しの難易度が高くそれは大変でした。
2刷りは5色の油性インクで京都で新たに刷りました。印刷物は全てマゼンダ、黄色、青の三つの色のを小さな一つの点にして、その微妙な重なり具合(ルーペでよく見ると3色で1点がクロバーの様に重なってます)で色が決まります。
人間の目がごまかされているのです。
よくいう何線とは紙に何列、三つの重なりあうインク粒の線を引くかという事です。
又通常マゼンダを引くと、他の色を引っ張るんですが、この写真はそのままマゼンダが無くなるといった、今迄の印刷では考えられない色の構成(撮ったままですが)が判明。
それはそれは大変でした。
ある意味透明とも、青しか情報がないともいえます。
BLUE FORESTはこの写真に写る、ファイヤーキングカフェで最初に写真を購入してくださった熊谷さんと、2人で創ろうと始めたのが、今から2年前でした。
素人の2人がこの本だけを売る為に作った出版社で、最高峰の技術を持つ皆さんと作れた事はミラクルでした。
未来へ残る波の図鑑として、コンセントも必要ない、改めてめくっては眺める間を楽しんで頂ければ幸いです。
美しい苔の上に落ちるもみじは、やがて分解され苔となり、1部はもみじに生まれ変わります。
1本の木が生命圏を創りだす宇宙を表す様に、限りある地球の青い物語りがいつまでも続くように願います。
1本の見えない青い線をみすえながら・・・・
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