水没
この数秒後カメラケースに
海水が入り
大事なカメラは特急で天国へ
海外製の防水ケースは
作りが甘く、ゴムパッキンがいまいち
ぴっちり対称にしまらない謎がつきまとう
風、太陽、波は完璧ながら
道具がダメになること
これで3回目
カメラマン的には水没という
真水もダメだが
海水は電気製品も全て一飲み!
海の偉大さを知る
人間界など一飲みだな!
と
海で大笑い
全てが未知の出来事
片手に防水ケースを握りしめ
遥か沖まで泳いで行く
そこで波を逃げ回り
水中で回転しがら!えい!っと押す
日常じゃ知り得ない感覚と全身を包む幸せな青い世界
誰も波の裏で人に逢わない
から
何が正しくて
何が間違えなのか?
いや
自然には正誤はない
意味をつけててしまうのは
人間様の妄想である
ただとうとうと海は果てしない時間のリズムと呼吸で生きているだけ
海の水は明らかに記憶を持ち
意識を持ち、人間を見ている
そもそも海は相当厳しい場所だ
そんな海の中で生きるジュゴンやイルカや魚や珊瑚は凄い
でも海には神様が住んでらっしゃると思う
自らを水没させた経験より