芯忘却せず

闇から光
山に埋もれたままの忍者たちの魂が
家族のもと仲間のもとのに戻れるようにと
一人山や玉砕した城跡へ、お酒や食べ物を持ち
祈り始めたのは丁度、この写真を撮り始めた頃

ある日
ある偶然で撮れ始めたのだが
それだけではなさそうだ

間違った姿で伝わる忍者や地侍
派手にトンボを切り、手裏剣を投げ
ミステリアスでかっこいいと
漫画や海外で火がついたのだが

本当は自然や神仏、道教や儒教を柱に
呪術や体術は心である
と修練していた人々である

自分達にも正義があるが
敵にも正義があり
目の前の敵を切り倒さなければいけなかった葛藤

心の運び方
心の経験が武術的な一動きに
現れると知っていた

身体の導線や軸を
動かす順番に
意識と心をのせることを
熟知していた

今の日本には消えかかった大切な事
一人一人の精神性が高くなると
恐れるのは誰か?

波を泳ぐのも同じ事で
肘と指先の動き
足首と足の指の動きで水をよむ

もちろん心が真ん中になければ
怖さに飲まれ
逃げ後れるのだが

正直いつも胸が潰れそうな怖さが
ごく近くで見え隠れしている

透明な何十トンもの波の圧力を
よんでかわす
というと勇ましいですが

結局は波の裏を逃げている訳です

所詮人間の力のおよびもしない
場に身をいて修行するのは、瀧行や山伏の黙って山を歩け!と
同じ心の傾きと動きである

技は人を痛めつけるのではなく
そうしなくてもいいように、する為の修練

いよいよとなったら、必殺技をだせばいい
倒したら勝ち!の競技ではない

制するのは殴る事ではなく
気当たりの様な空間
ぶれないひかない心の鍛錬の旅スジに武術がある

忍が伝えて来た
正心であろう

正しい事をする

いや正しいというのも
おかしなはなしで

普通の事をしていれば正しいもない訳だ

空即是色
色即是空

自然の森羅万象が呼吸する時間と同じく
鳥や魚が青い風にとぶように
人間同士はもめることもないのだが

人の土地を欲しがり
そもそも地球にはなかった宗教をおしつけ
たりと、支配したがるのは何故なのか?

伊賀には3人の大頭の下
12 人衆の頭が村々と配下の侍や忍達を取りまとめいた

必ず、神社や寺で協議をかさね

伊賀をこの世から無くそうと攻めて来た
信長の様な外的を排除し
村を守って来た

信頼と暖かな人間関係、ときには裏切りもあったろうが
神仏や自然や太陽を尊んだ彼らは
今のこんな日本を見てどう思われているのか?

日本の為に腹を切って来た侍や忍び達の無念
命をとして未来の日本の幸せを願った英霊のみなさん

右とか左ではない
真ん中の話しをできる
大人が日本にはどれだけいるのだろうか?

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