漂流
心静かにゆるがせて(一事一物に擬滞することなく、常に流動自在な心の状態を保つ)
そのゆるぎのせつなも、ゆるぎやまぬように
よくよく、吟味すべし
1643年60歳で
熊本の金峰山の西の観音像を祀る
洞窟(霊巌洞)にこもり座禅修行をし
五輪書を書いた宮本武蔵
その洞窟の参籠を手引きしたのは
この洞窟にただならぬ何かを感じ
自らも修行をしていた細川藩老 沢村大学
57歳で島原の乱に参加した武蔵は
その時の縁で細川藩の手厚い憶いに包まれる
その死の間際には
友人,高弟らに形見分けをおくり
自省自戒の書 独鈷道を残したという
5月19日 享年62歳
ただならぬ何かを
胸の直感で信じ、自らの海岸を見つけ漂着した
日本人がいた377年前のお話