Honolua

マウイ島のホノルア。2003年12月頃
サーファーにとっても島の人々にとってもここは聖地。
毎朝1時間かけ、宿からここまで車を走らせた。
初めての日地図を見ながら道を探し波を探した。
サボテンのはえる、赤土の崖の上から見える光景に息をのんだ。
眼下の波が長くでかい。人はゴマ粒だ。
しばらく観察して、はたして泳いでしのげるのか?考えた。
限界も限度の線がまったくないのも自然だから、最終的には自分で決める。
怖くないと思わない時のほうが実は少ない。
決めたら行く。
約束事は作らず、感じたままその場に沿って行く。
少し無理をしてダメだと察知したらすぐ戻る。
気持ちを常に前へ。
気持ちの整理がついたら、崖を降り波のタイミングを観察し沖へひたすら向かう。
下の写真はローカル寡黙なレジェンド。
波のいい日は必ず沖からいい波に乗る。
誰も泳いでいないから怒られるかとも思ったが、何日かして笑ってくれた。
人より強い地球に入る人々がいる。
こうした場所があることは、この星に大切な最後のメッセージなのだ。
再び海岸へ戻れるよう、感覚も体も心も偽りは捨てなくてはいけない。
海は余計な頭の隅々のジャンクな悩みを取り去ってくれるものだ。
夕暮れ、独りいくつものヘッドライトとすれ違いながら暗い道を引き返す。
この小さな島の何処へ帰るのだろう?
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