赤目山
また伊賀の瀧寺,延寿院に来た
西暦680年頃の飛鳥時代
「役の小角」がこの地にはいり
瀧に向かって行を修めると
目の赤い牛に乗った不動明王が現れたという
以来ここを赤目不動
阿弥陀赤目48瀧と呼ぶ
この瀧音は阿弥陀の経文と同じく
訪れた者達を「ある次元へ」いざなうと言い伝えられてきた
ここは伊賀忍の修練場であり瞑想場であったという。
松尾芭蕉、能の観阿弥世阿弥など
特異な人々を生んだ地である
瀧衆とは法華経を背負い,瀧参りの聖達が66もの寺社へ
徒歩で馬で旅をして納経をしながら
様々な情報を集めていたという
それが伊賀忍である
彼らが見た景色と
彼らが聞いた瀧音
が
1000年以上もそのままある。
人の命は儚いが
瀧は1000年で幾度か同じ川を流れ
岩肌と木々に囲まれたこの場は
まるで時間を止めたように
あの時へいざなう訳だ
人為を越えた不可思議な空間が地球である
松本篤明住職より
頂いた赤目の言葉である
魔王降伏の法場=威力をもって天魔を鎮める
鎮護国家の勝地=国家鎮護を祈願するのに優れた場である
村里遠くにして無傾動タリ=村里から遠く離れている為、心が揺らぐ事がなく
修行に最適な場である
人倫離レテカ自ずと寂静タリ=人や俗世間から離れている自然の中のため
修行に適し、心が(寂静)欲もない満たされた完全な精神状態になる
たしかに
そんな場である
信長や理不尽な圧力と戦い散ったレジスタンス
光影に生きた忍達を偲ぶ
オンアニチェ マリシェイ ソワカ
イギリスを始めとするキリストじいさんの汚染で世界は戦場である
様々な世界の南の自然と生き、祈る時代があった場へ訪れたが
ここに来て
改めて日本の奥深さを知る
これだけ全国に祈りの場や,神社仏閣の密集した国もないだろう
マオリ族ならティキ
アラスカではトーテムポールなど伝承が残るが
日本程緻密で精巧な,仏師により誕生した仏や神の姿はない
見えない時間や場を読み
観る事に時間をゆだねた先人達の技である