岩山

幼い頃
数日間だけ泊めてもらい
船で島々へ連れていってくれた
レイモンド アキオさんと家族
あれから30年
今も彼らと出会える事を楽しみに
今は亡き,びろんじゅの実に石灰の粉をかけ噛み
船を操るアキヲおやじを憶う
スタジオにある
ロープでしばってくれたシャコガイを見ながら
あの当時へいざなうから
電気のおもちゃじゃ こうはいかない
美しいラグーンの水は
太平洋戦争の傷跡を記憶として
持っている
彼らが「いわやま」とよぶ
南洋の松島のような島々とその湖のような浅い海
アメリカとイギリスに誘い込まれ
仕掛けられた戦争とはいえ
戦争を進めた
海軍軍令部永野修身と陸軍杉山元、東条英機
やら大本営の力は
天皇陛下も近衛文磨総理にも
決断出来ない力が存在していたという
あの関東軍の石原莞爾さえ
石油もないのに人の土地で戦争をするべきではないと
言っているにも
関わらず
人の家や庭で、骨も置き去り、銃弾も打ちっぱなし。
その関東軍の若者達が、当時は聞き慣れないパラオの最南端
ペリリュー島とアンガウル島で全滅した事実を
日本人は忘れてはならない。
枯れ葉剤をまき散らしたベトナム戦争もしかり
よその国の領土を破壊し,軍需産業の金儲けの事実は
70年たっても継承されている
人間は自分の首をネクタイで絞めている
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