ニュージーランド上空 6/3
東から昇る太陽という表現はこれで間違いだと知る。
離れゆっくり回転する歯車のごとく、地球と太陽の丸いもの同士が点の頂きで出逢う。
宇宙の彼方からの光が、空を通じ差し込むのだが、不思議と人は、海の中から太陽を見ると昇ったではなく、同じく光が差し込むと言う。
海を空にたとえるのなら、やはり地球にも2つの異なった異界があるのだと、思わずににはいられない。
このままだといつか暗い夜を知らない人々が増え、人工的な電気に囲まれ星さえも見る事の出来ない惑星になる日が来なければいいのだが。
珊瑚も小さな魚達も地球の音だけの夜を待ち望んでいる。