海の向こう


色彩、ある基準でそろえられた建物
日本の看板だらけや、大音量の液晶画面の町とは
雲泥の差

町中岩石の国
良質の鉄鉱石がとれ、ボルボやサーブが生まれ
たように、固い岩盤を改造して
作られた町

それぞれに個々が選び、個々の意見をしっかりと持ち
干渉せず自由を感じる

明治時代の氏神神社や農地改革、アイヌの迫害や村の解体と西洋化で
いつのまにか、リビングに台所をおき、イスとテーブルにすわり
ジーンズをはく我々

戦争で焼け野原にされ
1960年代にはあそびのゆとりが生まれ
パンダを買い、パチンコや遊園地をつくり
虫食い状態の、と秩序の無い発展と建築は

お江戸日本橋と銀座川を暗渠にし
東京をいちはやく、市民がわからないうちに
コンクリ?トで固めてしまったから

辺野古がどうだの言えない訳だが

どこか日本の文化といまの西洋化された町並みの暮らしに
疑問と
職人や先人が口伝や手渡してきた技の伝承のろうそくの灯火に
情緒をきつく感じながらも
寂しさをも感じた

日々唯一感じ取れるのは
寿し、天ぷら、や京都や東京や城下町の所縁の地にわずかに残る
日本風の暮らしそって、長きにわたり鍛錬と修行をかさねる
職人さんと美術品と料理たちだろう

このあたりは海外には絶対に
一席一丁ではまね出来ない

魚を捕る人
魚を運び、鮮度に気を配り
魚を料理にする人
それを食べる厳しい客

これこそ無形伝統技と心であるが
忘れがちであろう

やはり心が介在している

心を磨かないと
本物にはなれない

困難と挑戦と世間にかどあかされない
心一つ胸に太陽の柱をたてかれらの
仕事に触れ

元気と日本はいいな〜と気付く日々

目には見えない神域での
祈りにこの国がある事実

日本のメディアの、偽装された情報のテレビや、芸能ネタなど
どうでもいいのです

携帯を置いて

太陽と潮の流れ
星々の動きに身をおき
電気をスイッチオフ

目には見えない
手に入らなくていい
ものこそ大切に・・・・

そんなことを思いました

Back to list

ページの先頭へ戻る