マオリ

ニュージーランドの先住民マオリ
マオリの人々が手と精神を清めたいわば手水
世界の野性的で厳しくも美しい地球で
自然発生したこうした行為と所作は
どこでも同じである
日本は書物として伝承として未だ数百年?数千年前の
こうした行為を神社や武術や書道などの中に継承され
目に見えている
こんなにも精密で図面もバカな電気製品もない時代に
心のおもむくままに掘られ、創られた日用品とて
やはり審美性に包まれている
つまりは
言葉に心のせ 伝えたマントラ 日本では真言や言霊とよび
言葉をそこにずっととどめておきたいから文字が生まれた訳だ
伊賀や甲賀の忍達が
闇と光の狭間で伝えてきたのは義と正心であり
数百年間も信長が大群で攻めた伊賀の乱までは
どこの大名にも寺領にも属されず
戦ったのであるからレジスタンスであり郷土愛である
女子供迄も切り捨てられたというから
「信長は人の義を踏み外したとんでもないじじい」とは
教科書には書けない文部科学省の役人達
ニュージーランドととて
現実では銃や大砲でマオリを殺戮し分捕り
ニュージーランドと勝手にイギリス系白人が名うった訳だから
大切な自然やおそらくは何千年も
崇拝してきたティキや磐座や海岸を破壊された
歴史は今の辺野古も同じである
御嶽と呼ぶ遥拝場で
その目には見えない
目には見えなくていい
何かへ伝えたいという気持ちが
本来の人の心の向かう気持ちである
これを自然という
ファイヤーキングで11年
ひたすら新作を撮りたくて
波と1つになるには?
生きてあの沖から戻るには?
そんな事をフィジーの離島で独り
考えていた時間が
海への祈りへとむかわせた
のだが、これはそんなに特別な,宗教じみた事ではなく
おそらく人間が持っていたはずの
毎朝歯を磨くような
地球への純粋行為である
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