竜宮 萬物萬象

竜宮神社。稲取の岬の海を見渡す山に佇む。
この土地に住む人々によりひっそりと、大切に祀られて来た山径には、江戸時代の頃に鶴と寄贈者の名前が掘られた石碑がある。
入り口の横には海難者を祀る石塔があり。
置かれているのは日向夏(別名ニューサマーオレンジ。ずいぶん荒っぽい和製英語だ)。
宮崎県のある邸内で1820年に突然現れたと言われている、ゆずの仲間。
中の白いふわふわごと食べる食べ方で、味は酸っぱくない薄甘いゆず。
今迄気づかなかったが、行者の方も足を運んでいるようで、ふと熊野の大峰山の札が貼ってあった。
この地球や宇宙の全ての存在と全ての事象という今が、良い方向へ互いに向かうよう、祈願されていた。易経の大自然の真理天道の源からきているという意味だろう。
ユングは森羅万象はシンクロニシティー(共時性、同時性)に通じると書いていた。
例えるなら、全ては点と点であるが、高いところから見れば円であり、またそれ自体も点であるわけで、中にあるとも、外にあるとも言える、類。
でも個人的には「ひゅうがなつ」と呼んで欲しい。
まだ見ぬ南国にたわわになる木の姿と香りを想像したい。
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