地球へペコリ

通い続ける
遥かフィジーの離島
トンボのようなセスナと、小さな船で2時間
この山に村がある
いつの日からかこの
人里離れた海の山辺に人が住んでいる
1つは山から水が湧き出ている
1つは引き潮になれば,珊瑚の上を歩いて狩りができる
水と食料が確保出来る訳だが
スーパーや電気はないから
その日、獲物がなければ山で育てたタロイモだけ
日本のジャンクな都会に寄生する我々からは
信じがたい過酷な暮らし
しかし来るたびに
同じ時間を生きているのか?
不思議に思う
異次元?
俺は死んじまったのか?
ついこの間までとは
全っく違う生き方の使い方
生き延びる為の躍動感がほとばしる!
生きた振りをしていた自分とバイバイ。
同じ時間
同じ地球で
同じ太陽なのだろうが
何かもが生きていると感じ
何かもが美しく
常に死が隣にある
都会の人間界じゃ使わない感覚や心を
使わなければ死ぬこの感覚がたまらない
正直にならざるえない。
1つでも嘘があれば嘘は必ず
あとで帰ってくる
そんなことを
独り泳いで戻れた
波打ちぎわの小屋に戻り
思い出す
静と動
生と死
光と陰
空間と水間
別々の様で
同時に存在する世界
待った!
ルール
手加減もない!
これが本当の生きた世界
忍者の世界だと感じ
依頼海で忍者の呪文を唱える
あ〜よかった
これを知って!
同じ時間もし都会で
四角い牢屋のような電車にいたら
こんな時間をしらないままの自分がいたら
怖いと思った
これ
つまり
恐ろしいと美しい
の中で簡単な道具だけでいると
祈らねばいられない
だから世界中で同様に
様々な所作で言葉で
地球へ心を送り続けてきた訳だ
祈りたいのだ
人や人工物ではなく
この風や海や太陽や
山や珊瑚や魚達が
絶妙にこれほどまでに厳しい世界に
恐怖を感じず
自然体で生きている事に
ペコリと
頭が下がる
人は地球の怖い体験がなくてはならない
地球や水は俺たちを観ている
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