宮本さん
宮本武蔵は江戸の一流の剣豪の道場には来ていない
といわれているが
どうあれ
歴史は古い程推測と、憶測
決闘にあけくれ(じつは木刀が9割)
晩年は禅に溶け合い
書と禅画を残した宮本さん
この観音様を祀る霊巌洞に籠もり
明石から生まれ、13歳から60あまりの真剣勝負を勝ち抜いた修行の晩年ここで
兵法絵巻 5輪書を完成させる
5輪書とは地、水、火、風、空で構成された
兵法、精神、から最後は空にたどりつく
兵法の境地は空である
実の心を道とし
兵法をひろくおこない
ただしく明らかに
大きなるところをおもひとって
空を道とし
道を空と見るところなり
忍者の考えや中国の思想、道教の陰陽5行説の流れを感じる
般若心経もよんだに違いない
宇宙とこの人間の心理をどこまでも理解したかった人であろう
しかし看板と道があるからこれたが
こんな山奥の洞窟をしりあて
またよそものが、1年もある日から住めたのには
何かの魅力と謎が生きる
洞窟の天井には当時のままかわらずに残る
霊巌洞の文字
独特な怖くもあり
どこかと繋がっている様な洞窟
宮本さん亡き後も
その呼吸を感じた
あまたの武芸者の崇敬と修行の聖地
誰もいない静かなこの洞窟で
宮本さんを偲び
きっと笑われながらも
都城で手に入れた
島津の紋のはいる赤がしの木刀で
お祓いをし祈った
入り口の霊巌寺は昔は沼で
龍が住んでいたという
中国から帰化した僧に
証拠に鱗と、法螺貝を残したと言われる
なんにせよ