紙一重

とあるプレゼン用に30枚ほど
神楽坂の現像所データフォトさん
にてプリント
一枚一枚
見ていると
この時の潮騒が身体から抜けていないと
知る
生き死にの中に
真実の一瞬があり
命の響きあいの中に
改めて身を投じる先に
その何かが
あると
泳いできた。
頭や知識の
いわば
あの世の世界がここだと
来てみて知った。
例えば仏像というわかりやすい1つの形や
誰かの教えに沿った
家の中でも出来る宗教とは
明らかに違う
実体験のなかで観える
地球との掛け値ない
命のやりとりに魅了されていった。
人を知らない
何億年もかわらない
フィジーの小島の
独り遥か沖の波の中で
捜していたのは
自身と海の響きあいだと
知った訳だ。
出来るだけ
簡素な道具で
海山へ行けば
誰かに言われなくとも
押し付けられなくとも
知っていた
地球の呼応力と儀礼を
憶いだす。
浮世に溺れないよう
世俗の垢を
落としにここに戻るのです。
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