体験

今から13年前ここで気道が閉まるほど,存分に溺れた
まだ地に足がついていたそのときも空を見上げた
今から70年、このノースショアの空から
真珠湾のアメリカ艦隊を攻撃しにいった,日本の数百人の若者達がいた
戻れなかった54人のパイロットと
9人の内側からは開けられないハッチのついた
はなから2度と戻れない小さな潜水艦の若者
同時に数千人のアメリカの若者達も亡くなっている
ここは太平洋で初めての墓地である
それがいまじゃ
真珠湾にお参りもいかず
ワイキキでパンケーキをかじり、ノースショアでかき氷
もちろんツアー会社も
同じ日本の方々が「行きませんか?」なんて
彼らに余計な事は言わないから
あの日も冬は波があるから
あの12/8の日曜の朝も
サーファー達は飛行機の大群をみたであろう
こうしてジェット機で気楽に
観光気分で泳いでいる自分
むかしのままの不思議なエネルギーのある海岸へ
世界から集まる人々、あつまる日本人
感慨深い海である
先日もニュースで日本の企業も
毎年盛況なフランスの武器ショウーで
大手をふるい日本製の信頼の高い武器を販売したていた
聞けば
もしものときの為に
一応武器も付属させて頂いてます
マニュアル通りお答えの
三菱重工の営業マン
ほとんどの某日本のエレクトロニクス企業は
カメラやソフトや車で貢献している現実
おたくらの武器や地雷で子供や人が死ぬんだぞ!
なんて言ったところで
素知らぬ顔の企業の奴隷の彼ら
アメリカで銃規制が行われる訳がないように
世界を殺し合いの戦場にしているのは
イスラム教ではなく
イギリス、アメリカを「親分」と
したう国々だから
自作自演の寸劇で
戦争で金儲け
なにも変わっちゃいない
溺れたくても
溺れられない
片手にカメラを握り
右の足ヒレははずれ
乳酸が全身にたまり硬直し
気道が閉まり空気が肺にいかない
無限な恐怖と心臓の乱れうち
だけど波は待った!なし
溺死するとき
人は呼吸や精神的に
苦しい現実から逃げるため
泳ぐのを自発的にやめるようだ
紙一重とはうまいいい方があるのだが
なんとか気持ちを切り替え
心が入れ変わると
肉体的には急には変わらないが
こうしてもう一度戻れる事を知った
息が吸えないのは
たぶんパニックで気道が閉まったからだと
溺れながら感じた
見ると巨大な虹がその空を包んでいた
1枚も撮れず
沖の波にも行けず
もう少し泳げると勘違いした自信も
この現実にのまれた
1 ラジオ体操第一では死ぬ
2 高尾山に登るレベルでエベレストに来た
3 海がなんとか護ってくれた
4 今日もう一度ここで泳がないと
  絵も言えぬ何かに潰されると感じた
わざと命を掛けれることは贅沢だ
戻れる算段があるから行くレジャーである
戻れる算段がなくてもそこへ向かった
向かわざるえない若者達がいた事を
忘れないでほしい。
戦争を知らない人間が
戦争に行かない人間が
武器を作り、売りこみ
間接的に人々の手足や,命を奪う現実
余計な事をするなよ〜
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