思った絵は撮れなかったが
これもドキュメンタリーな海の時間
太陽が雲の薄い隙間から
届くかもしれない
太陽の下から伝わる波がまとまり
やってくるかもしれない
風よりも速く届く
エネルギーの到着を
待っている訳だが
なかなか難しい
難しいとは人間様の偶像である
人間様の都合は捨てて
この悠久から続いてきた時間の瞬間に立ち会う
この
「かもしれない」に
人間は期待と夢を見ながら生きている
宇宙とこの海の波の姿の中では
人の命は儚い瞬間にすぎない
二度と同じ形が無い波
壊したら二度と戻らない海岸線
海岸線を埋める事は
そこの生き物も珊瑚も生き埋めにする
珊瑚礁は数億年と言われ
いわば御神木でもあるのに
人間は人間の都合で安易に破壊する
沖縄の辺野古の空から見た
美しい海に土をダンプが入れている写真を
数日前の東京新聞で見た
悲しく
おろかな人間のさが
自分より遥かな年上の地球や珊瑚を
簡単に壊して今があるのだが
いい加減にしたらどうだ
大東亜戦争で沖縄が戦火に巻き込まれ
あまたの犠牲と予定通り連合国に占領された
名残りであろうが
土地に人の名前も
人の所有もそもそもは
無かった時代
アイヌ、ネイティブアメリカン、エスキモー達が
力で追い出された
地球と呼吸しあった祈りの世界
この先地球は
今まで通り黙っちゃいない
全てには魂(スピリット)が宿り
全てを見
全てと感応している
珊瑚も魚もシャコや海も水さえ
宇宙と太陽の真理にある
人間だけが未だなじめない