記憶

瀧の飛瀑に包まれた麓の参道から
この先の山は結界である
大昔、修験者が既に航空写真も無い時代
この山が含むいくつもの瀧や池に何かを感じ
その何かを、何かと共に祈られてきた聖域である
やがてこの山に、となり村身延の久遠寺から憶いを馳せていた日蓮上人の
亡き後、その意志を生かすため、弟子であった「にちろ」さんが
この山寺「敬慎院」が建立したという
今の建物は火事で焼失したとはいえ,270年前のまま
ご本尊は奥の院の巨石に現れた女性の龍王「七面大明神」
さかのぼること700年以上前から
ひたすら,この道なき山中を4〜5時間登り続け
見えない頂と、そこに歴史を吸い込みながら佇む山寺
「敬慎院」を目指す僧侶、修験者、旅人、信徒がいたのだから
その足跡と汗の山道が古い記憶の全てを知っている訳だ
これから目指す「敬慎院」宿坊ではなく
まさに籠もるのだから
参籠所と呼ぶ。
楽しみだ。
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