庭先
キャンプとは何か?
地球の自然の残るまっただ中でテントを張り朝を迎える
訳だが
日本の場合はちと違う
田舎の誰かの家の横
駐車場のような整備された砂利の上
あわよくばトラロープと番号が書かれ
「はみ出さぬよう張っておくれ」
「何かあればそこの家にいるから,ピンポンならして!」
トイレもキッチンもある
「なんで水場のトイレの横に集まるの?」
「う〜んなぜか皆さん、ここいらに集まりますね 笑」
もちろん大自然のまっただ中に住む
キャンプ場のオーナーも近隣の方も
当然テントで寝ない訳である。
何故か?
これが普通で
満たされているからであり
都会の馬鹿な俺たちが,町のジャンクな隙間の逃げ場であるから
商売になる。
考えたら田舎のおじさんの家の庭先でテントを張っている。
凝り固まった日本のバケーション中なら
右も左もテントであるから,これは都会と変わらず
よろしくない。
テント村でありまるで都会からの難民キャンプ。
お父さん達は着いてすぐテントをたて
バーベキューをし、ここでも働き家族に奉仕
翌朝,朝飯を作り
テントを車に整理しとんぼ返り
なんて
夢の無い話のようだが現実はこうだ。
そんな訳でありながら
電気製品から逃れ,携帯を捨て
地球の音だけの世界の夜と朝はいいもので
こんな海に行けばなおさらいいものだ
なるべく人気の少ない
小さな山奥の誰かの軒先を借りればいい
キャンプサイトで点のついてない方がいい
なぜなら多くは水場とお風呂がばっちりの,清潔なホテルのような
キャンプ場が好きだから。
行けば必ずやかましい
トイレと洗い場で並ぶハメに。
だから地図だけにのってる
ひっそりとした、キャンプ場を探すといい
いいキャンプ場はまるで秘密基地。
夜には遠くで鹿が鳴き、朝キツツキの音で目覚めるから。
地球を敬う心が背中を押してくれる。