島と防波堤
伊豆の南
写真は撮影者の意図で作られる幻想で
都合のいい絵でありながら
嘘の無い究極のリアリズム。
無心で心から美しいと思う1枚と
よく観るとなんか変だから、普通は表にだされない
もやのかかった疑念の1枚
不自然さと美しくない景色を嫌い、天然自然のままを望み遥か遠くまで来た
旅行者の思惑と、いろいろな世界を観た価値観をもつ旅行者の目。
計算されて設計図に忠実に
元々あった岩や生き物を
生き埋めにしてできた、コンクリートの防波堤
東京湾や伊勢湾しかり
日本の海岸線の多くは四角いコンクリート製だから
落ちたら這い上がれないのは、波より助かる見込みが薄弱で
死が近くにある
そもそも海の気高き怖さから避けるように
暴風の度に船を移動させずに楽に守り、荷物を降ろしやすい足場が防波堤
この地で海と生きていない人間の勝手な戯言としても
人間の地球への一方通行な無神経さの象徴であることを
どこかにとどめておくべきだ
地方特有の、公共事業と政治屋、建設業者の
うれしい思惑のつまった防波堤
話は飛ぶが、数年前訪れた島に不自然さを感じいろいろな方に話を聞いた。
竹富島の港が防波堤だらけになった理由
交番が無い理由
台湾から輸入された水牛が重い牛車を引く理由
白鳥や鶴は渡り鳥だが、水牛はそもそも違和感がある。
白い砂を敷き詰め
沖縄中から古民家を移築し
あたかも古くからそこにあるように宣伝し
旅行者の嗜好性を高め,お金を落とさせるテーマパークの島
渡り鳥観光客は、あっという間の休憩と観光でどこかへ飛び立つから
考える間がない。
いわば壊れて行く地球の縮図である
排水の問題やゴミの問題も含め
小さな島の現況は,大きな島アメリカ、中ぐらいの島日本をはじめ
実は同じ。
しかし大きい島は汚れがごまかしやすいから、見えにくい。
旅をするときれい事と平行し、世界の小さな島がぶっ壊されている。
もう少し地球を思いやる
公共工事は出来ないものか?
ま〜無理だろうね。