言葉

わかっているだけでも,今から1400年前に
ここで修行をした人がいたという
深遠な渓谷を深仙と読んだように
言葉をそこにずっと置いておきたいから
文字が生まれたという と
白川静さんの本で読んだ事を憶いだす
言葉は霊性のある言霊だと,羽黒の修験者星野さんは語っていた
言葉は感情と視覚のあとに着いてくる符のようなものだから
自ら体験と同時に見てきた時間が心にとどまらせる
目とじて、溢れる言葉がお多いほど
その人がどれだけ
美しい時間を歩いてきたかを
言葉はだまって語るのかもしれない

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