山河に消えた命
日本から僅か6.5 時間でニューギニアのポートモレスビーに
戦時中この飛行場に、ラバウルにあった海軍基地から多くの若者が零戦で攻撃をしかけ
またこの飛行場から飛び立った飛行機により、数万名の人々が船ごと海没し、爆撃され撃墜された。
この飛行場を奪取する為に、食料もないまま2,000m級の山々を越えながらも
戻れなかった若者達もいる。
彼らのみた深い緑の山の木々と海が,その生きた証人である。
70年が経ち、同じ日本人が今度は陽気な観光なのだから
大義名分と上からの命令に命を潰された英霊は
どう想うのか?
どう願うのか?
太平洋戦争の言葉の通り
今もわだつみの声とともに、骨も船も、飛行機も弾も山河に置き去りだ。
時代,国難、国策、戦争?
なんであれ、事実は事実として
手をあわせるべきであって、ハワイにしろミクロネシアにしろ正直にこうした現実を
お客様を魅惑する為のパンフレットに書いた観光局はあるのだろうか?
帰れなかった彼らと、それを待つ家族や子供達がいた事を
考えてほしい。