今から12年前

時間と命の使い方を、ゾンザイにしていた事に気がつく
町のきな臭いきな粉にまぶされ
海へも機材を背負い潜り、車で乗りつけシャワーを浴び
きびすを返すように立ち去るそんな行為が
やがて海辺の景色と空間と僅かにずれて生きている感じがしていた
ダイバーは酸素ボンベが欲しいから、人の予定や都合で
決められた時間に潜っては
パチリ!
ある日を境に、海や魚に悪い事をしたと、恥ずかしく思った
だから苦しく、難しい修行を海で裸ですべきだと思い立ち今に至る
波を泳ぐ先生がいないから、魚から波の動きを教わった
水面を隔てた世界は、あきらかに別な世界だと知る
よく見る事
よく観る事
よく感じる事
今の自分の力を知る事
限界の少し向こうへ行っては戻る
サメが来たら向かって行く
どんな大波の闇に引きずり込まれても、ボードも浮き輪もないから
自力でしのぐしかないのだから、そのギリギリの境を知りつくしたかった
生きたいのか?死にたいのか?
なんてわかりやすい素晴らしい世界
やがてそれは心の領域へ向かう時間
人は常に境を探し,境の向こうへ行く為に生きている
行く末はサーファーもクライマーも
この限度のない美しさと怖さの地球へ祈るものだ
日々祈りのため海へ山へ行く人々を尊敬する
この地球へ
言葉に心をのせて伝えよう
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