丸い世界

水が冷たくなってきた
波もあまり来なくなった
とうとうと湛える塩水の水面は分子レベルで絡み合い
純粋な水の持つ動きだけで波打ちながら、離反し山を作る
人の手が入っていない自然界のもは
必ず曲線になる
水も山の形になる
山ももとは海だったから
空の雲も海の雲ももとは同じ海だから
居場所の違いだけだ
そんな簡単でありながら、人の手には全く及ばない時間と景色の中で
人は野生をおもい
美しさと恐ろしさに畏敬を抱くのだろう
町の暮らしにそんな時間がないこと
そんなように、思える景色や時間がないこと
誰だって心がギスギスしてまう
ポイとゴミを捨てちまう
この美しさと怖さをしれば
そんな事なんて自然に出来ないのだが
人為のない地球との時間が必要だ

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