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幾重もの雪の残る山を超え波を探しに海岸へ。
冷たい風が吹き付ける海岸に、波は無かった。
山を通じ川から流れてきた石が、途方も無い年月の中、均等に薄く円くなったとはいえ、理屈を超えた静かな美しさを感じた。様々な色の冷たい石を手にとり、指でなでると石の暖かみを感じた。

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