知っていてよかった
独りで背負えるだけ
持てるだけの荷物
沖まで独りでいくから
誰も自分をとる人がいない
いるのはカツオ鳥と魚
パタゴニアのウェットスーツ
ロングジョンという長袖、半ズボンのオーダーメイド
恐ろしく着心地がよく
動きやすい,裏地はメリノウール
マスクは,フランスのクレッシーサブ
フィンはハワイで買った
カチカチの板の様なVIPER
未だお客様に
浮きとかひもでつけてるんですよね?
酸素ボンベあるんですよね?
と聞かれますが
道具はこの3つと防水カメラケースだけです
つまり片手、両足で30分くらいかけ300m〜位沖へ泳いでいきます
ライフガードなし
遊泳禁止の看板なし
とにかく
始めは本当に恐ろしかった
あのフィジーの大波によくいったな〜と
我ながら感心します
ウェイトはいるのか?
足ひれはどんなのがいいのか?
片手で泳ぎ
本当にこれだけで体力がもち
流れに波に流されずに海岸に戻れるのか?
とはいえ
誰も周りでやっていないので
聞くに聞けず
不安は余計な心配を呼び
負の連鎖を勝手に生むので
考えなずに
実行のみ!
足ひれは今まで3つ
波に巻かれて脱げてなくなり
モルジブ、マウイ、フィジーでは片足で帰る事も
それ以来短くて固いブレードの物をハワイへ探しに行き
流れ止めも足につけました
長いひれは、遠くにいったり,立ち泳ぎには楽ですが
波の中を全力で泳ぎ、クイット!方向転換したり回転するには
粘りすぎて駄目で
カチカチの短くて,水を捕まえる
魚のハタの様な動きと形を目指し
それに近いヒレを探しました
これは同時に足首への負担が凄く
足首が柔らかくないとすすまず
痛めます
ハワイのライフガードが使う
ダフィンはやわらかすぎ
足がすれるので僕は嫌いです
立ち泳ぎは5時間くらいする時もありましたが
最近は1時間で撮れたもので
もういいや
と集中して決め打をしてます
年々体力は落ちるので当時のように
雨のフィジーで大波に3発
40秒くらい巻かれたら
死ぬかもしれません
波に巻かれると
体力も奪われ
怖さで筋肉に乳酸がたまり固くなります
なにより自制心がぶっ壊れ
パニックに
このパニックは
自分の内側
の自分が引き起こす厄介で
そこをどうおさめて
考えないようにするかです
最後は精神力で
戻るしか無いのです
だから
こんなに嘘も無い
やるか?やられるか?
の世界に幸せを感じました
よかった
知っていて
と