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風の島へ別れを告げた。海へ無事に戻れた事を改めて感謝した。
青い雨に包まれるように,身も心もチャージと解放さえれたようだった。
原始の海も山もただそこに在り続けた時間は、普段の日本の暮らしでは感じ得ない、異界に
いるようだった。
しかしながらこの人工物の無い世界こそ、これが本当の生きた地球の姿であり、人がほしがる物は人が作ったものではあってはけない。
物ではなにも満たされず、強い地球を知る事で知る、大切な物語を人は忘れてはいけない。人はこの作為の無い音や生き物を感じれば、おのずと小さな珊瑚や、魚達を同じ仲間だと思えるものだ。
カッパを頭からかぶり、潮を浴びながら、小舟は飛行場へと向かった。
途中、茶色い2mくらいの鮫が水面で驚いて潜って行った。
小さな飛行機は、濁ったプラスチックの窓とプロペアの騒音の中、ふわりと北の空へ飛んだ。