境界ができた訳

そろそろ旅へ行きたいな

実は1月にスキーで凍った急斜面で両足の板が外れ
受け身もとれずに、右肩からこけた
夜には腕が上がらず,うなっていたが
折れてはなさそうだから
いずれ治るだろうと,針治療できたが

あまりに治らないので
最近、広尾の日赤医療センターでレントゲンを撮り
診断して頂いた

やはり骨折はまぬがれたが
筋肉や靭帯をそれなりに損傷したようで
自然に動かしながら待つしかないようだ

攻めた怪我だからよい怪我だが
年を重ね、無理をしたら昔とは違うのか?と知る

ともあれ海外はもういいなど
と言いながらも

どうもこの波が懐かしくなる

すべて空港から宿までお膳立てされた観光地へ行く旅ではなく

波のありそうな場所から
波まで全て独りで開拓し挑戦し泳いでみる
訳だから

どうもその思い出が深く心や体に染み込んでいる為か
あの妙な緊張感やワクワク感
危ないな〜という死に直面する1時間が懐かしい

ここはニュージーランドを経由し
三日もかかり
レンタルバイクで波を探し
雨の300~400m沖で独り
タヒチの横、クック諸島のラロトンガ島

今迄で一番早い高速なロール波に
驚いた!なんてもんじゃない

波がせまり
タイミングをはからい潜って反転すると
もう遠くにロールが消えて行く

全ての動作を今迄よりクイックにし
満ち潮のうちに帰らないと
岸へ戻れなくなる恐怖に
毎日鍛えられた

海はあきらかに人間の住む場ではない!
体温を奪い続け
待った無しの一列の大波

何してんだろ
俺?


沖で独り大笑い

この海の初日まで
実はグーグルアースで見て来てみたら
波もなくサーファーにも逢わず

やっちまったか!と笑うも

宿からバイクで30分
偶然見つけた波に喜んだ

ようやく片手で泳いで20分

例の得体の知れぬ力と、ポリネシアの古い自然の神様?が
誰じゃ!おまえは〜!と言ってる感じがした

だから
住所と名前を海で言った。

馬鹿げた話だが
もうそのくらい素直になる海でした

人と地球の境界線を自然となづけ
その強く命をも脅かす地球の力をさける暮らし
が今の町の暮らしである

渓谷や瀧を壊し
山を海を埋め立て出来た人工都市で
好きな時に電気をパチリ

自然にそんな本当の地球の姿も力も忘れてしまう

好きな時にスーパーで魚や解体された動物の肉を買う
きれいな部分しか見えない現実こそ虚像である
そりゃ心もストレスです

するとどうだ
人間は余計な事をでかし
余計な物を買い集め
何の為に生きているやら

世界の先進国の人々は地球のボスだと振る舞い
しまいには戦争で海も山もめちゃくちゃに

たのみますよ〜
本当

ここまで泳いで来たら
心でわかります

地球の大切さ
その美しくも儚い脆弱さと
人間に何も悪さをしない珊瑚や魚達の楽園を

あ〜怖い
早く帰りたい!

でも
また行きたい!

アル中と一緒でしょうか?

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