しっくり
青い大波の写真は
あれはあれで難しいんですが
どうも満足でした
その先に何があるやら
この数年は海外に行く気になりませんでした
だから極寒の真冬の日本の光の中から
戻り、写っていた写真に新たな世界を見つけました
灯台もと暗しです
今迄海外の朝日も夕暮れも撮ってませんでした
もっとも撮れる時間が10分とあまりに短く
その時間だけにフォーカスする余裕はありませんでした
なによりも夕暮れは相当危険です
独りで沖迄300~400m
20~30分泳ぐため
帰る途中で闇になれば終わり
引き潮になればもう戻れません
何よりも闇の海は本当に怖い
海は美しいと例えますが
それは陸地から見ている場合で
沖に独り漂うと
ある時間を境に
早く戻りたくなります
ここは人がいる場所ではないと
言う事をひしひしと
体温の低下と比例しながら
どこからか危険な雰囲気が体に溶け出します
サメも朝夕はご飯を探してます
あのジョーズの映画でサメが危険で悪者だと決めつけられましたが
サメにしてみたら悪気も無く、生きる為に齧るわけです
海でパチャパチャやればルアーと同じ
おびき寄せている訳です
タヒチでもそうでしたが
サメが来たら強気で向かう事
サメの目を離さず
強気でガンつけて
ゆっくり離れる事
1度だめだとおもえばもう来ません
熊や虎と違い食う為に何度も攻撃はしてきませんので
大丈夫です
これで今迄大丈夫でした
話はそれましたが
このところ
この日本の明け方のわずかな時間に
かける1枚こそ
なにかしっくりきています
濃密な時間と深い満足感があります
目で可視化できる大波と違い
暗い水中から
さらに目では見えない時間を押す難しさに惚れてます
この「しっくり」を人は毎秒
見つけたい訳です