写真と映像とグラフィック

最近よく映像は撮らないんですが?
と聞かれますが

今はもう撮りません

動画はカメラがうまく色も補正し
記録動画としての説明力はありますが

映像は1枚の力には及べません

一発勝負ではないから
真剣勝負感が無いためやめました

映像は状況説明や雰囲気を伝えるには素晴らしいツールですが・・・

写真集に寄稿してくださった池内先生もおっしゃってましたが
映像は見てもすぐに忘れてしまう と
たしかにその通り

やはり僕は1枚でいいと
どこか手作りの茶椀を手にとりながら
毎日移り変わる感覚やその作者との関係性まで
観賞するようなものでしょうか?

一切とは言えなくても
人間をなるべく、海へ入れたくなかった

昔は深い世界中の海へも行きましたが
ストロボも酸素ボンベもそのとき捨てました

良いとか
悪いとか
便利とか
死にますよ
とか

どうでもいいんです

最低限の道具で
海に向かうと決めましたから

僕はこのやり方で
いいんです

ずばり写真は間合いと出会いです

戦場で50mmでライカで写して来たキャパも言ってましたが
できるだけ被写体に近づき撮ると

あの四角い覗き窓ファインダーは怖くて
写真が上手になると作り始めてしまうんです

写真は肉眼では見えない一瞬を
パチリと押し

3次元を2次元にしてしまいながらも
4次元的に見せるのが技かもしれません

平面なのに立体的に観えてきます
アオリとかは技法ですので別ですが

ま〜読めるというか
いいものです1枚は

禅の思想にも実は近く
自分も他人をも豊かにしてくれます

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