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Am 10:00 いつもの場所で泳ぐが、うねりは小さい。雨雲が彼方からやってきた。
きっと午後は雨だ。
Pm16:00 今まで泳いでいた場所よりさらに奥の環礁ヘ行った。
沖までは遠過ぎて泳いではいけなので、小舟を出してもらうが、後で又来るからと、船は村人を迎えに行くために帰っていった。
水面上でグレーの豪雨に包まれながら、リング状に高速で崩れる波はシリアスだ。
水中からは幾重にもうねる水面全てをたたく雨の波紋が美しかった。
エネルギーもここは今までとは異なり、穢れない神聖な感じがした。
とにかく浅く、海底の珊瑚の水路へ潜っては波をかわした。
夕暮れの雨の中、村人に以前ヨットで来たサーファーが、鮫に足をかじられた場所だと聞いた。彼は海に突然よそから来て「セブセブ」自然へのお祈り、をしなかったからだと古老は
言っていた。やはり怖い。暗い雨の中を独り泳ぐのにはドキドキし、遠くを見鮫がこないか遠くに目を凝らした。
薄墨色の景色の生きた青黒い水は、地球や自然の強さを改めて伝えていた。