おもうがまま
文久3年1864年
今から154年前に三代豊国が(国貞)
79歳の時に描いた
ジジイが岩からバカーン!
と現る浮世絵は今の印刷物、写真集の基礎を元祖
数々の不可思議な変身を描いた中の1枚
奇術比べ蒙雲国師
緑の岩にはラメがはいり
ヒゲや米粒のおうとつまで
再現した
徳川の封建的な武家社会と
抑圧からの逸脱が浮世絵の背景にある
惜しみない自由と
惜しみない技術
惜しみない修行
惜しみない命
いくつになっても
遊んで生きろ!
自由に笑え!
と
一枚が154年後も
語りかける事実を
彼らは知る由もなかった
僕も海の裏側で
数百年後の人々に
伝わる
そんな一枚にかけていたい。
なんて
本年もありがとうございました。
独り旅は雪国より